つれづれなる筆記

夜明け生まれ来るうんこを尻間から出したいだけのブログ

国立台湾博物館、台北二二八記念館

ミュージアムブログのようになっている!

現在台湾におりまして、台北のミュージアムふたつばかり感想を。

 

まず、国立台湾博物館。

MRT台北車站から徒歩で行けます。

この博物館、ちょっと変わっていて、私が行った2013年6月1日時点では、3つの企画展と生物、「原住民」、などの展示がいくつかのフロアに分かれてありました。

企画展は、いわゆるチャイナドレス、旗袍(チーパオ)と呼ばれる衣装の変遷の展示と、海洋生物の展示(あんま見てなかった!)と、生物の閉じ込められた琥珀の展示。

ちょっとなんか情報過多だしジャンルも謎!って感じでした。

展示の雰囲気は、「博物館」的な、珍しいものを見世物的に展示し、知識をカタログ化して並べるといった感じ。

 

さて、情報の多さには疲れてしまったのだけど、面白いと思ったのが3Fにあった小ぢんまりとした本建物の沿革展示。

日本統治時代の台湾の第4代総督児玉源太郎と当時の民政長官後藤新平両名を記念するものとして、1915年に建てられたそうだ。

日本統治時代に建てられて、そのまま別の施設として使われている建造物はいくつかある。というか、取り壊さずに歴史的痕跡として残してある場合が多い。

これまで他者からの目線によるものであった「歴史」を、自身の目線で、つまり次々と所有者と統治者が変わりその度に翻弄され変化し融合させていった台湾の目線で、描いているようだ。

自分の色で塗り替えようにも、自分の色はすでにいろんなものが混じった色で、でもだからこそ複雑で曖昧で独特な色といえるのかもしれない。

 

二二八記念館。

こちらは、二二八平和公園内にあって、二二八事件のなりゆきを詳しく見ることができる。基本繁体字と英語で、たまに日本語もあった。

建物自体は、二二八事件の起こった当時、民衆が占拠したというラジオ局だったようで、展示の一番初めにラジオ放送の重要性が強調されている。

民衆運動とメディア。今ではフェイスブックがその役割を担っているのかな。

二二八事件は、結果的に政府による鎮圧によって幕引きを迎えて、多くの知識人と呼ばれる人たちを失ってしまう。この事件をどのように「台湾人」が位置づけるのかを見るのに、とっても重要な場所だと思った。

メディアと結び付いた抵抗であることを強調する点、最終的に「平和」を願う点が、印象的だった。